本尊から胎内仏4体 1体は飛鳥期の国内最古級 滋賀・石山寺 滋賀県大津市・石山寺で、国の重要文化財(秘仏)の本尊・木造如意輪観世音菩薩半跏像の胎内から飛鳥〜天平時代の銅造の仏像4体が見つかったと、奈良国立博物館が3日発表した。同博物館によると、仏像の内部に納められる胎内仏が4体同時に見つかったのは初めてで、うち如来立像1体は、国内で仏像が作られ始めた飛鳥時代のものだという。 4体は高さ21.5cm〜30.3cmで、厨子上部には鎌倉時代の水晶製の五輪塔が取り付けてあった。厨子には、当時の座主が1245年、納めたことが墨書されていた。 胎内仏は、古い仏像を新しい仏像に入れて霊験を生かそうとするもので通常は1体。石山寺では、762年に造られた塑像の本尊が1078年に焼失。4体に焼け跡があり、同館は「塑像に納めていたものが、焼失後に現在の本尊に移された可能性がある」としている。 石山寺は8世紀中頃、東大寺の初代別当が創建。今月1日、11年ぶりに本尊を開帳した際、奈良国立博物館が調査したところ、高さ5.3mの本尊の背部の厨子から今回の発見に至った。 2002年8月4日 -讀賣新聞、朝日新聞 朝刊より- |