開創1200年、初めて見る薬師如来像

 京都・三千院


 京都・大原の三千院で9月8日、開創1200年を記念し、これまで開扉の記録がない秘仏の本尊・薬師如来像が初めて公開された。天台宗の開祖・最澄が延暦年間(782〜806年)に比叡山に堂を開いたのが三千院の起源といい、本尊も最澄自ら彫ったとされる。

 本堂・宸殿(しんでん)で法要が営まれ、僧が厨子(ずし)の扉を開けると、高さ約1.2メートルの立像が姿を現した。左手に薬壺(つぼ)を持ち、光背は舟形。悠久の時間を感じさせないほど金色に輝いている。

 小堀光詮(こうせん)門主は「現世はまさに民族間闘争、骨肉の虐殺など地獄の様相。本尊の輝きで苦悩を除き、世界平和を願う」と開扉の趣旨を読み上げた。公開は10月8日まで。

                      2002年9月9日 -讀賣新聞より-

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