帝釈天描いた李朝仏画見つかる 福井・永平寺 福井県永平寺町の曹洞宗永平寺が道元の750回忌を機に所蔵絵画の外部調査を初めて依頼し、1483年に朝鮮で制作された帝釈天(たいしゃくてん)を描いた李朝仏画が見つかった。帝釈天を描いた李朝仏画は極めて珍しいという。福井市の県立美術館で13日から始まる「大本山永平寺所蔵絵画の名品展」で初公開される。 仏画は絹製で縦115センチ、横77センチ。宝冠をかぶり扇を手にして宝座に座る帝釈天と脇侍が、3カ所に描かれている。「唐装(とうそう)」と呼ばれる中国服の模様や色彩は微妙に異なる。 東京文化財研究所の井手誠之輔・情報調整室長(東洋絵画史)が鑑定し、帝釈天を描いたと判断できる語が確認され、王妃の幸福を願って宮廷画家が描いたらしいことが分かった。 朝鮮美術史に詳しい徳川美術館(名古屋市)の山本泰一副館長によると、李朝仏画で最も古い15世紀の作品で、年代が特定できるものは6点しかない。「色や描線がくずれていない最高級品だ。歴史的資料としても価値が高い」と話している。 2002年9月13日 -朝日新聞より- |