5年ぶり本尊安置 薬師寺大講堂に

 伽藍復興のため、薬師寺が奈良国立博物館(奈良市登大路町)に寄託していた本尊の薬師如来像が5日、5年ぶりに同寺に戻り、復興された大講堂に安置された。3月21日からの落慶法要で開眼される。
 薬師如来像は、金銅製で高さ266.6センチ、重さ約2.6トン。以前の講堂に安置されていたが、平成5年から9年にかけて腰部などを修理。江戸時代に建てられた講堂を白鳳様式に復興するため、平成10年4月の天平展を機に奈良博に寄託された。

 奈良博からの搬出作業は午前9時ごろに始められ、白い布や布団で包まれた同像を2階扉からクレーンで搬出。午前11時ごろ、僧侶や寺職員らが出迎えるなか、トラックで同寺に運び込まれた。

 大講堂前に到着した同像は、クレーンとスライド式の移動装置で慎重に内部に搬入。約4時間がかりで新しく造られた台座に安置され、幾重にもまかれた布団や白い布が取り除かれた。
 山田法胤執事長は「無事に帰って来て頂いて喜びもひとしお。以前の講堂を取り壊すときには、復興できなかったらどうしようと思ったが、無事に復興できた大講堂に安置することができて本当によかった」と話した。
 同寺では、今月6日に文化功労者の中村晋也氏が制作した十大弟子像を安置。7日に薬師如来像の光背を取り付けるなど、落慶法要に向けて着々と準備が進められる。

                      2003年2月6日 -奈良新聞 より-

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