ギロリとひとにらみ
 唐招提寺金堂「隅鬼」を一般公開


 奈良市五条町の唐招提寺(益田快範長老)で、解体修理中の金堂(国宝)の屋根を支えてきた邪鬼3体のうち1体が6日、同寺新宝蔵で一般公開された。6月中旬まで展示される。

 天平の甍(いらか)と称される金堂の屋根を軒下の四隅で支えている鬼形の像。鬼瓦と同様に魔除けの意味を持つとされ、同寺は「これからは隅鬼(すみおに)」に呼び名を変えるという。
 今回の解体修理で取り外され、奈良国立博物館などの調査で4体のうち3体が創建当初の奈良時代、1体が江戸時代に造り替えられたものとわかった。

 新宝蔵で展示しているのは、金堂北西隅で屋根を支えていた1体。高さ約30センチのヒノキの一木造りで、眉をつり上げて眼を見開き、上の歯で下唇をかみしめた威圧的な風貌。拳を膝の上に置いて正座する姿は盛り上がった筋肉の描写とあわせ見事という。

 江戸時代の隅鬼と奈良時代の1体は、愛媛県で開かれている鑑真和上展で展示されている。

 新宝蔵では、修理中の千手観音像の手や、手の上に載せていた金堂のミニチュアも展示。いずれも、金堂の修理が進めば元の場所に戻されるが、同寺は「間近で見ることができるのは今だけ」と話している。

                      2003年3月7日 -奈良新聞 より-

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