大型鴟尾二対埋る窯跡が出土 大津 山ノ神遺跡 滋賀県大津市教委は13日、(同市一里山3丁目の山ノ神遺跡から、寺院などの屋根の両端を飾る大型の鴟尾(しび)4つ(二対)が埋まった7世紀後半の窯跡が出土したと発表した。窯跡から焼成中の須恵器の鴟尾が一度に二対も出土したのは初めてという。 4つの鴟尾は割れたり、欠けたりしているが、いずれも復元できる状態。高さ1・3メートル、横90センチ、幅60センチで、唐招提寺(奈良市)のものよりもひと回り大きい。頂部に段差があり、同寺などと同じ初唐様式だが、鰭(ひれ)にあたる部分を粘土のひもで凸状に飾っており、類例はあまりないという。 大型鴟尾の使途について市教委は「同時期の大津宮は板ぶきなので鴟尾は載せない。市内の東光寺や草津市の笠寺など、近隣で使われる予定だったのではないか」と話している。 窯跡は丘陵の斜面を使ったトンネル式で、たき口から煙道まで約12メートル、幅2メートル、高さ約1・5メートル。同遺跡からは今回も含めて窯跡が四基出土しており、7世紀中ごろから後半にかけての大規模な須恵器工房だったと考えられている。 16日午後2時から現地説明会がある。雨天中止。 2003年3月13日 -京都新聞 より- |