そろりそろり鴟尾の窯入れ 唐招提寺創建時の姿に 奈良市五条町の唐招提寺で進められている金堂(国宝)の解体修理で、金堂の屋根を飾る鴟尾の窯(かま)入れが20日、平群町の瓦工房で行われた。乾燥を終えた鴟尾3体が運ばれ、瓦窯に入れられた。窯の中でさらに乾燥させたあと、火を入れ、今月末には焼きあがるという。 傷みが激しく、再び屋根に載せるのが難しくなった創建当初の天平の鴟尾を復元しようと、山本瓦工業の山本清一さんら伝統瓦の職人が2月中旬から制作。大きく厚みがあるため、ビニールシートに包んだ鴟尾を台の下から石油ストーブで熱し、水蒸気で蒸し焼きにして乾燥。一定の温度を保つため、約1カ月間、不眠不休で温度管理を続けてきた。 乾燥を終えた鴟尾は、布で何重にも包んで唐招提寺の修理所を搬出。平群町の瓦工房まで、トラックでゆっくりと運ばれた。瓦工房では、1体が300キロもある鴟尾を職人らが慎重に瓦窯に搬入した。 約3日間、瓦窯の中で乾燥させたあと、約1100度で1週間かけて焼き上げるという。 2003年3月21日 -奈良新聞 より- |