胎内仏など154点が一同に 「空海と高野山」15日から開幕

 真言密教の聖地・高野山(和歌山県)の宝物を一堂に集めた特別展「空海と高野山」が15日から、京都市東山区の京都国立博物館で開かれる。重文の毘沙門天(びしゃもんてん)立像から見つかり話題になった胎内仏をはじめ、巨大な「仏涅槃(ねはん)図」や空海直筆の書「聾瞽指帰(ろうこしいき)」などの国宝21点を含む計154点が並ぶ。
 弘法大師空海の入唐1200年を記念し、高野山真言宗総本山の金剛峯寺などが主催した。「山の正倉院」と評される多彩な美術品がそろう。
 仏涅槃図は縦2・67メートル、横2・71メートルで、「応徳3年」(1086年)と明記されている。釈尊の周りに参集した弟子たちの悲しげな表情が鮮明に描かれている。聾瞽指帰は、日本三筆の1人、空海の力強い筆致が残されている。
 毘沙門天立像(高さ2・69メートル)の胎内から発見された毘沙門天立像(高さ約0・33メートル)は、着衣に截金(きりかね)文様が精巧に施されている。
 このほか、鎌倉時代の仏師運慶による国宝「八大童子立像」全8体や、快慶作の重文「孔雀(くじゃく)明王像」が目を引く。

 特別展は5月25日まで(休館日あり)。展示品の1部を5月6日に入れ替える。

                      2003年4月14日 -京都新聞 より-

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