8世紀前半北陸に大寺院か 石川で唐招提寺に匹敵の鴟尾出土

 石川県小松市教育委員会は21日、同県南部で5世紀末から10世紀前半に操業していた「南加賀窯跡群」の中の1つ「二ツ梨豆岡向山窯跡」(小松市二ツ梨町)から、8世紀前半の鴟尾(しび)と10世紀前半の鬼瓦(おにがわら)の破片が見つかったと発表した。
 破片から推定される鴟尾の高さは1メートル以上と大きく、奈良時代の8世紀半ばに建立された唐招提寺(奈良市)の鴟尾に匹敵。唐招提寺より早い8世紀前半に北陸に巨大な寺院があったことをうかがわせる貴重な発見という。
 鴟尾は瓦屋根の端を装飾するもので、飛鳥時代に日本に伝えられ、後に城のしゃちほこに発展したとされる。見つかった破片は5点で、最大のものは縦横約20センチ、厚さ約6センチ。窯跡の床面にあり、製品を安定させるための置き台に再利用された失敗作とみられる。

                      2003年5月21日 -京都新聞 より-

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