国宝の阿弥陀如来を修理 宇治・平等院「平成の大修理」 京都府宇治市宇治の平等院は21日、鳳凰(ほうおう)堂の本尊・木造阿弥陀(あみだ)如来坐(ざ)像(国宝)と頭上を覆う天蓋(がい)(同)の修理を、本年度から2007年度まで5年間かけて行うと発表した。天蓋の本格的な修理は、1903(明治36)年から100年ぶりで、約50年前に行った鳳凰堂や坐像の解体修理以来の「平成の大修理」になる。 阿弥陀如来坐像の光背や天蓋などに、金ぱくが浮き上がるなど傷みが目立ち始めた。このため、光背や台座を取り外し、表面の金ぱくのはく落防止や破損部分の修繕を行う。天蓋も、外れかけている螺鈿(らでん)装飾の再接合や欠損個所を復元する。総事業費は約4億6000万円。 作業は坐像から行い、来年1月、境内の一角に設けた工房に移し、2005年6月に修理を終える。引き続き、天蓋を工房に移動し、07年春にはすべての作業を完了する。 今回の修理で、来年1月末から05年夏まで鳳凰堂内部の拝観を中止する。修理期間中は、坐像内に納入されている木造阿弥陀種子曼荼羅(まんだら)と華麗な彩色が施されている木造蓮台などを、平等院ミュージアム鳳翔館で初公開する。 神居文彰住職は「本年度は鳳凰堂落慶950年という記念の年にあたり、全力を挙げて平成の大修理を無事に終えたい」と話している。 2003年5月21日 -京都新聞 より- |