仏像修理所を特別公開 「体内納入品なども展示 唐招提寺

 奈良市五条町の唐招提寺(益田快範長老)は30日、鑑真和上の来日1250年を記念して、31日から特別公開する仏像修理所の展示作業を行った。
 仏像修理所には保存修理事業が進められている金堂から平成12年12月に移された本尊の盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像(国宝)と千手観音立像(国宝)を安置。仏像表面の金箔のはく落止めやくん蒸殺虫の処理が行われていた。
 その作業工程で撮影されたエックス線写真で、盧舎那仏の両手のひらの中に、数珠のような小さな珠が埋め込まれていることなどが明らかになっている。
 仏像修理所の盧舎那仏と千手観音は、台座から降ろされ、光背も取り除かれた状態。この日は、修理所の天井に設置されているクレーンを使って仏像を覆っていたビニールカバーが外された。また、奈良国立博物館に貸し出されている薬師如来のパネルなどを展示する作業も行われた。
 パネルには、取り外された953本の手に囲まれた千手観音の展開図も含まれ、掲示される。エックス線写真や仏像の体内納入品、持物も紹介される。2体の仏像が一般公開されるのは2年半ぶり。

 公開は、31日から特別開扉が始まる御影堂の鑑真和上坐像と日本画家の東山魁夷さんが奉納した障壁画、襖(ふすま)絵の公開にあわせて6月8日まで。時間は午前9時から午後4時。
 鑑真和上の命日をしのぶ開山忌では、6日午後3時から、直木賞作家の永井路子さんの講演会「唐招提寺に想うこと」もある。
 仏像修理所の拝観料、講演会の参加費は無料。ただし、寺の拝観料と御影堂の拝観料が必要。拝観料は寺が大人600円、中高生400円、小学生200円、御影堂は大人500円、中高生300円、小学生200円。

                      2003年5月31日 -奈良新聞 より-

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