薬師寺管主に安田師 日本の精神文化全国に伝えたい

 奈良市西ノ京の薬師寺は16日、新管主(かんす=住職)に元副住職の安田暎胤師(65)が就任したと発表した。副住職は元執事長の山田法胤師(62)、執事長には元副執事長の村上太胤師(56)が就任した。松久保秀胤管主は同日付けで長老に退いた。同寺では午前、住職を継承する印鑰(いんやく)継承法要が営まれ、安田師が正式に管主に就任。法相宗管長にも就任した。晋山式は10月9日。

 記者会見で安田管主は「1300年の重みを感じている。師匠の橋本凝胤師の教え、仏の心をわかりやすく伝えるという兄弟子の高田好胤師の精神を継承し、全国に日本の美しい精神文化を伝えていきたい」と所信を表明。千万巻の写経勧進を目標とし、食堂、南北僧坊などの伽藍復興、全国で日本の心を伝える「薬師寺21世紀まほろば塾」の展開、東京別院の充実、玄奘三蔵師の顕彰を行うなどの抱負を述べた。

 安田管主は、岐阜市生まれ。昭和25年に入山し、橋本凝胤師のもとで修行。龍谷大学文学部仏教学科卒業、同大学院修士課程を修了。宗教者平和使節団としてヨーロッパ各地の宗教者と懇談、名古屋大学学術調査隊員としてアフガニスタンを踏査するなど、国際的な活躍でも知られる。昭和42年に同寺執事長、法相宗宗務長に就任。故・高田好胤管主を補佐して伽藍復興に奔走した。平成10年8月、同寺副住職に就任。世界宗教者平和会議日本委員会非武装・和解委員会委員長、日中韓国際仏教交流協議会常任副理事長。

                      2003年8月17日 -奈良新聞 より-

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