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比叡山「千日回峰行」を満行 宝珠院・藤波さん、戦後12人目 天台宗総本山の比叡山延暦寺に伝わる荒行「千日回峰行」に挑んでいた宝珠院住職、藤波源信さん(44)=滋賀県大津市坂本本町=が18日朝、最後の回峰を終えて満行した。満行は1994年の上原行照さん(48)=善住院住職=以来9年ぶり、戦後12人目で、藤波さんには「大阿闍梨(あじゃり)の尊称が贈られる。 藤波さんは、この日午前1時に、ハスの葉を巻いた形のかさをかぶり、白い麻の浄衣姿で無動寺谷を出発。約30キロの行者道を堂塔や野仏を拝みながら歩き、午前7時すぎ、無動寺谷明王堂に戻ってきた。 軽快な足取りの藤波さんは、出迎えた上原さんや信者に一礼。「たった1人で始めた修行だったが、進むにつれて多くの人に助けられて感謝している。明日からも延暦寺の僧としての勤めに励みたい」と話した。 藤波さんは、三重県四日市市出身。高校卒業後に比叡山に入り、84年に初百日回峰行を終えた。籠(ろう)山行のため1時中断したのち98年に再び回峰行に入っていた。 一木一草に仏を見いだしながら比叡山中を巡る千日回峰行は、平安時代の相応和尚が始めたとされる。1日一周のペースで、1000日の行程は延べ約4万キロ。断食断水、不眠不臥(が)で9日間、明王堂にこもる「堂入り」や、京都市内に下り1日84キロを歩く「京都大廻り」などの難行がある。 2003年9月18日 -京都新聞 より- |