当麻寺奥院、よみがえる文化遺産 赤門の威容再び

 当麻町の当麻寺奥院の国重文「鐘楼門(赤門)」=江戸時代初期=の解体修理がこのほど完了。10月2日に落慶法要が行われる。
 赤門は、一間一戸の入母屋造り。上層部中央に鐘をつっている。高さ約7.8メートル、幅約3.6メートル。鬼瓦に正保4(1647)年の刻銘があり、様式からもこの時期に建立されたと考えられている。

 地盤の沈下で門や両脇の土塀が傾斜していたほか部材に腐食が見られたため、奥院が法然上人800年大遠忌報恩事業の一環で「当麻曼陀羅平成本」の製作とともに赤門の修理を発願。文化庁の指導の下、県教委文化財保存課が平成13年1月から修理に着手した。
 老朽部材を新材に取り替えるなど修復作業とともに行われた調査では、部材に書き残されていた方位番付が現在の方角と90度違うことが判明。建立当初、現在の東面の構えではなく、南面に構えて建っていたことがわかった。後に移設されたとみられる。

 赤門は、禅宗様風の下層部と和様を用いた上層部が全体によくまとまり、意匠的に優れていることから平成元年9月に重文指定を受けている。

                      2003年9月30日 -奈良新聞 より-

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