柱を最後に解体 唐招提寺金堂

 長年の荷重による傾きで解体修理中の奈良市五条町の唐招提寺金堂(国宝)で10日、最後の柱を解体する作業が行われた。作業員らが南面の列柱8本を解体し、基壇上に礎石だけが残された。

 軒周りの荷重による構造上のゆがみを補強するため、平成13年8月に解体工事に着手。屋根や小屋組み、軒周りなどの解体が順次進められ、今年3月までに柱間を固定する身舎(もや)や大虹梁(こうりょう)などを解体。9月から、柱や梁(はり)など軸部の解体を始めた。
 金堂には、36本の柱が二重に内陣を取り囲むように配されており、これを順次解体。10日には、最後に残った8本の柱が解体された。倒れないように素屋根に固定された長さ約4.7メートル、直径約60センチの柱を作業員らがクレーンと台車を使って取り外し、1本ずつていねいに床に倒された。

 午前8時30分すぎに始まった作業は、約1時間で終了。素屋根の内部には基壇と礎石だけが残された。
 年度内に基壇の解体と発掘調査を行ったあと、16年度から傷んだ部材を取り替えるなどして組み上げが始められる。19年度には組み上げを終え、事業完了は21年度の予定。

                      2003年11月11日 -奈良新聞 より-

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