1250年ぶり「再訪」-鑑真和上の上陸地、鹿児島・坊津

 奈良時代、唐(中国)の僧・鑑真和上が難破や失明を乗り越え日本に渡ってから1250年になるのを記念し、上陸地の鹿児島県坊津町で16日午前、奈良市の唐招提寺が大法要を営んだ。会場の鑑真記念館には、唐招提寺から国宝「鑑真和上坐像」が15日に陸路で到着、1250年ぶりの上陸地「再訪」となった。
 大法要では唐招提寺の益田快範長老らが読経。益田長老は「当地で法要を営めることを大変喜んでいる。(鑑真和上が)12年間の苦労をして当地に着かれた状況を思うと、どんな心境だったかと感慨無量だ」と話した。
 16日午後には同記念館で鑑真和上坐像を一般公開。同町の男性(60)は「やはり本物は神秘的。偉業が凝縮されたような像だった」と話した。
 鑑真和上は742年に渡日の要請を受け、743年から五度にわたり日本への渡航を試みたが、遭難などのため失敗。その間失明するなどの苦難があったが、六度目の挑戦の753年、鹿児島県坊津町秋目に上陸した。その後日本に戒律を伝え、聖武天皇らに授戒、759年に唐招提寺を創建した。
 鑑真和上坐像は19-27日(22、25両日は休館)には金亀舎利塔(国宝)などとともに、鹿児島県歴史資料センター黎明(れいめい)館(鹿児島市)で特別公開される。

                    2003年12月17日 -奈良新聞 より-

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