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13年ぶりに重文修理を再開 訴訟決着受け三井寺 補助金をめぐる訴訟でストップしていた大津市園城寺町、天台寺門宗総本山・園城寺(三井寺)の重要文化財の建造物修理がこのほど、訴訟の決着を受けて13年ぶりに再開された。長年、修理が滞り、雨漏りなどが進んでいただけに、関係者はほっと胸をなでおろしている。 修理が再開されたのは、1600(慶長5)年に建てられた「閼あ伽か井い屋や。天智、天武、持統天皇の産湯に用いたという泉を覆う建物で、木造ひわだぶき。ひわだぶきは通常、35年をめどに葺き替えが必要だが、閼伽井屋は1960年以降、実施されておらず、県内の重文のひわだぶき建造物では最も長く修理されていなかった。このため雨漏りがひどく、ビニールシートで覆って応急処置をしてきた。 同寺は、88−90年に別の重文の建造物などを修理する際、総収入を過少申告して補助金を多く受け取ったとして、国と県から92年に補助金約1000万円の返還命令を受けた。これに対し「確定した補助金の減額は違法」として国と県教委を相手に提訴。02年に最高裁で敗訴が確定した。 この間、補助金を受けられず、修理が滞り、屋根のふき替え期限を大幅に過ぎた重文の建造物は7件あり、その中には国宝の金堂も含まれる。 同寺は、敗訴を受けて延滞金を含め約2100万円を県教委に返還。「文化財を後世に伝えていくためには、過去の経緯にこだわっていられない」(梅村敏明文化財担当執事)と今回の修理を申請したという。 県教委文化財保護課は「訴訟という経緯はあったが、今修理しないと取り返しがつかなくなる。今後は計画的に修理を進めたい」としている。 2003年12月22日 -京都新聞 より- |