両界曼陀羅図を初公開 東寺 4年かけ修復、20日から

 空海が唐から持ち帰った曼陀羅(まんだら)図を転写した「両界曼陀羅図(甲本)」(重文)が、4年がかりの修復を終え、20日から京都市南区の東寺宝物館で公開される。日本最大級で、約810年前に描かれた「悟りの世界」がよみがえった。
 東寺には国宝・重文の曼陀羅図が6種類ある。うち、甲本は絹本著色(けんぽんちゃくしょく)で1191年(建久2)年の作。「胎蔵界」と「金剛界」の2点セットで、空海が伝えた曼陀羅図の転写本を、さらに写し描いた第2転写本とされる。
 1954年に見つかったが、2枚とも下部3分の1が欠損し、バラバラの状態だった。2000年から京都国立博物館文化財保存修理所(東山区)で本格的な修復に入り、汚れを落とし、絵の具のはく離止めや補絹、裏打ちなどを施した。  大きさはともに縦約4・3メートル、横3・9メートル。描かれた諸尊の衣や炎が赤々と彩色されている。
 東寺は「修復は50年来の悲願だった。空海が持ち帰った曼陀羅図を研究するためにも貴重だ」としている。

 胎蔵界は20日から4月4日、金剛界は4月25日から5月9日まで展示される。有料。


                    2004年3月19日 -京都新聞 より-

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