最古の胎内仏不動明王像 金剛峯寺と東博が発表

 和歌山県・高野山の千手院観音堂に安置されていた平安時代の不動明王立像(重文、金剛峯寺蔵)の中に、同時代の作とみられる胎内仏の不動明王立像が納入されていることが、ファイバースコープによる調査で判明、同寺と東京国立博物館が31日、画像を公開した。胎内仏としての不動明王像では最古の例という。

 この胎内仏は高さ34センチで、高さ約259センチの本体立像の腹部に安置。左手はとれ、像内に落ちていた。香木製らしいが、胎内仏を取り出すことはできないという。

 全体が灰色に塗られており、高野山霊宝館の井筒信隆主任学芸員は「造像の発願者である僧侶の母親の往生を祈願する文書も納入してあり、母の極楽往生のため、像に遺骨灰を混ぜて塗ったらしい」としている。

 胎内仏があった不動明王立像はかつて、高野山の仏堂に毘沙門天(びしゃもんてん)立像とともに安置され、今は霊宝館に移管。


                    2004年3月31日 -京都新聞 より-

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