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南北朝時代の線刻が見つかる 金閣寺・不動堂の石室壁面 京都市北区の金閣寺(鹿苑寺)は21日、境内にある不動堂の石室壁面から、南北朝時代(14世紀)の年号や人名などの線刻が見つかった、と発表した。不動堂の建設時期はこれまで不明だったが、足利義満の北山殿の前身にあたる西園寺家の邸宅があった南北朝時代までさかのぼることがわかった。 石室は、東側の山の斜面を掘り込んで造られ、中央奥に不動明王の石像を安置している。市埋蔵文化財研究所が金閣寺の依頼で2003年秋に調査。北、南側の壁面の計45カ所で文字や図の線刻を確認した。 年号は、室町期(14−15世紀)の康永、貞和、文和、応永で計6カ所に刻まれていた。南北朝時代の「庚永元暮秋下旬」(康永元=1342=年9月下旬)が最も古く、有力貴族の西園寺家の邸宅・北山第があった時期に重なっていた。 ほかに、「南無不動明王」「南無妙法蓮華経」などの名号や題目、人名とみられる文字、高さ9・5センチの五輪塔が線刻されていた。 文字を解読した西山良平京都大人間・環境学研究科教授(日本古代中世史)は「不動堂の建設年代を知る貴重な手がかりになる。まだ解読できていない文字も多いが、今後の研究で、線刻された文字の意味や目的などが明らかになるのではないか」と話している。 ▽村井康彦・京都市美術館長(日本文化史)の話 中世の公家の信仰の在り方や精神生活の一端を知るうえで貴重な発見だ。西園寺家が何を祈り、どのように石室を使っていたか興味深い。 2004年4月21日 -京都新聞 より- |