“化粧”落とすと平安の顔 鳥取・三仏寺 蔵王権現像は最古級

 鳥取県三朝町の三仏寺本堂に安置されている蔵王権現立像が、11世紀前半(平安時代中期)に伐採されたヒノキで造られていたことが12日、奈良文化財研究所の年輪年代測定で分かった。蔵王権現立像としては国内最古級という。

 蔵王権現立像は高さ約75センチ。険しい山中にある同寺奥院「投入堂」に参拝できない人のため、江戸時代に投入堂本尊の蔵王権現立像(重要文化財)を模して制作、ふもとの本堂に安置されたとみられてきた。

 しかし昨年、三仏寺が園城寺仏教尊像修復院(大津市)に修復作業を依頼し、表面の鮮やかな彩色を落としたところ、宝冠の様式などが12世紀の作とされる投入堂本尊と似ていることが明らかになった。
 さらに奈良文化財研究所の光谷拓実・古環境研究室長が年輪年代測定を実施した結果、ヒノキの最も外側の年輪から伐採年が最大で1002年までさかのぼることが分かった。光谷室長は「様式的な特徴と一致し、平安時代の作との見方を裏付けた」と話している。


                    2004年5月12日 -共同通信 より-

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