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七重塔の相輪鋳造か-東大寺旧境内で奈良時代の遺構 奈良市雑司町の東大寺旧境内で、奈良時代(8世紀中ごろ〜後半)の鋳造遺構が見つかり、県立橿原考古学研究所が3日、発表した。出土した木簡に塔の相輪を指す「露盤(ろばん)」などの文字が書かれており、平安時代に焼失した七重塔の相輪を鋳造したとみられる。同寺の造営過程を知る上で重要な資料。 鋳造遺構は一辺約3メートルの正方形で、現状の深さは1.3メートル。中央にガス抜き用とみられる直径約1メートルのくぼみがあった。穴の底に鋳型をすえ、地形的に高い東側から溶けた銅を流し込んだと推定できる。 銅のかすや鋳型片も出土し、床に張った粘土の層から、四回以上の鋳込みが行われたらしい。 東大寺旧境内で鋳造遺構が見つかったのは、釣り鐘を造ったとされる戒壇院東側に次いで二例目。 木簡は七点見つかり、このうち一点(長さ約14センチ)に「十人掘出自□地」「人作露盤伏鉢樋八枚形」(□は判読不能)などと書かれていた。 古代の露盤は相輪全体を指し、「伏鉢」(ふくばち)がお椀を伏せたような部品名。「樋」や「八枚」はその上に乗る受花(うけばな)を指す可能性もある。 2004年6月4日 -奈良新聞 より- |