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最新でも668―669年ごろ伐採-法隆寺金堂の木材 斑鳩町の法隆寺と奈良文化財研究所は15日、同寺の西院伽藍(がらん)の金堂に使われている木材について、最も新しい物でも668―669年ごろに伐採された木材と分かったと発表した。同伽藍は日本書紀の記述にある天智九(670)年の火災以降に再建された説が有力だが、金堂にはそれ以前に伐採された木材が使われており、今後の法隆寺史研究にも影響を与えそうだ。 調査は、同研究所の光谷拓実・古環境研究室長らが約2年がかりで実施。昭和20年代の大修理などで取り外された金堂、五重塔、中門の古材や現存する建物の部材のうち、測定に適した107点を年輪年代法で測定した。このうち、12点が建物の年代を考える上で決め手となったという この結果、金堂の部材では、昭和24年の火災で焼損した外陣の天井板の伐採年代が668―669年と判明。火災があったとされる670年以前に伐採された木材が使われていることが分かった。 また、五重塔は二重北西の隈行雲肘木(すみゆきくもひじき)に、673年ごろの伐採木材が使われていることが判明。中門は初重の大斗に685年ごろに伐採された木材が使われ、金堂を除く二つの建物は670年以降に再建された可能性が高くなった。 調査に協力した鈴木喜吉・元奈良国立文化財研究所長(建築史)は「様式の違いからも、金堂は五重塔や中門よりも古い建物だと思う。創建法隆寺である若草伽藍が焼失する前から建築が始まっていて、火災の後に金堂を中心に西院伽藍が建てられたのではないか」と推論。 金堂が660年代、五重塔が670年代後半から680年代、中門は690年代から700年代に、それぞれ建設されていたのではないかとしている。 2004年7月16日 -奈良新聞 より- |