前方後方墳から筒形銅器 近江 畿内から東への伝播示す

 滋賀県近江町教委と大手前大史学研究所は15日、近江町新庄の定納(じょうのう)1号墳(4世紀、前方後方墳)から筒型の青銅器1点が出土した、と発表した。県内では瓢箪山古墳(安土町)に次いで2例目となる。

 町教委と同研究所は、同町の息長(おきなが)古墳群のうち、横山丘陵南の尾根上にある定納古墳群7基を調査。7月下旬、北端の1号墳で3・5メートル以上の木棺跡を確認し、被葬者の頭部付近と見られる位置で筒型銅器を見つけた。

 長さ12・5センチ、直径2・3センチ−3センチで、一方の端はふさがっていた。端の部分と中央部が帯状にややふくらみ、その間に長方形の透かし穴が4方向に2つずつ計8カ所あいていた。筒の開いた方の端側に木質を留めた目クギ穴があった。

 同様の銅器は現在、近畿などを中心に西日本で71点が見つかり、近年、韓国でも出土。用途や製作地については諸説がある。

 形状から棒にはめて用いた可能性が高く、石や青銅製の玉が入っていた例もあり、鈴のように振れば音が鳴る機能があったらしい。だが、武器の柄の末端につけた石突き、杖先端に飾った装飾品などの主張もある。

 森下章司・大手前大助教授(考古学)は「今回の出土例は筒型銅器が畿内から東へもたらされたことを示している」としている。
 現地説明会は18日午後1時から。筒形銅器は18、19日、同町顔戸の町はにわ館で展示する。無料。


                    2004年9月15日 -京都新聞 より-

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