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坂田寺跡で建物基壇-奈良時代の姿浮かぶ【明日香】 国内最古級の寺院の一つ、明日香村阪田の坂田寺跡で、奈良時代の建物基檀が良好な状態で見つかった。建物の用途は不明だが、基壇の周囲に張った板石(羽目石)や雨落ち溝が当時の姿をとどめており、調査した村教育委員会は「奈良時代の坂田寺を考える上で重要な資料」としている。 下水道工事に伴い、約50平方メートルを調査した。基壇は土を層状に突き固める版築(はんちく)工法で築かれており、外側に凝灰岩の板石を張って化粧。1枚の大きさは高さ65センチ、幅75センチ以上。立ったままの状態で見つかることは珍しいという。 基壇の周囲は幅約50センチの石敷き(犬走り)で、外側に人頭大の石を組んだ雨落ち溝が残っていた。約2.4メートル離れて南面回廊の礎石と雨落ち溝があり、建物との間はバラス敷きだった。 調査地は回廊に囲まれた伽藍(がらん)の西南隅。平成10年にも同じ建物の一部が見つかっており、今回の調査で、この建物が東西約17.5メートル、南北約15メートルと推定できるようになった。 坂田寺は飛鳥大仏を造った鞍作氏の氏寺で、日本書紀では五大寺の一つに挙げられた。奈良時代には、住職の信勝尼が東大寺大仏殿に東脇侍を献納するなど、隆盛を誇った。 境内の推定地は、奈良文化財研究所と村教委が昭和47年から調査を続けている。飛鳥時代の遺構は見つかっていない。 2004年11月5日 -奈良新聞 より- |