銀箔の痕跡科学的に分析へ 左京 国宝・銀閣の修復時に

 京都市左京区の銀閣寺(慈照寺)の国宝・銀閣の外壁に実際に銀箔が張られていたかを科学的に調査する計画があることが17日、分かった。同寺は2006年度にも銀閣の修理と調査をしたい意向で、実現に向けて今後、文化庁などと協議を行うという。

 銀閣は正式には「観音殿」と呼ばれ、室町幕府8代将軍足利義政により1489(長享3)年に完成した。こけら葺き二層の建物で、造営当時のまま現存する。

 外壁などに銀箔が張られた痕跡はこれまで確認されておらず、銀閣という名称が使われ始めたのも江戸時代以降という。しかし、3代将軍義満が建てた金閣にならって、「壁面の漆塗りの上から銀箔を張ったとの説もある」(同寺)という。

 同寺では、今年中にも本堂の修復を行った後、老朽化が激しくなった銀閣についても、2006年度以降に、1914(大正3)年以来となる大規模な修復を計画。屋根のふき替えのほか、外壁などを科学的に調査して銀箔の痕跡がないか分析する。
 中世の日本建築に詳しい川上貢京都大名誉教授は「金閣の派手さに対して、地味な印象から銀閣と呼ばれるようになったというのが通説だが、科学的調査ではっきりさせるのは興味深い」と話している。


                    2005年3月17日 -京都新聞 より-

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