|
900年前の極楽浄土を現代に 三千院、来秋に復元完成 京都市左京区大原の三千院は30日、境内の往生極楽院(重要文化財)の天井や壁に描かれている平安時代末期の飛天や両界曼荼羅(まんだら)図を復元すると発表した。来年9月に完成する新しい宝物館の天井や壁に原画どおり忠実に再現される。三千院は「約900年前の人々の心をとらえた極楽浄土を現代によみがえらせたい」としている。 往生極楽院は九八六(寛和二)年に恵心僧都(源信)が建立した。天井画は、天井部分に山型に板を張った現存最古の有名な舟底天井(縦約4・3メートル、横約3・3メートル)に描かれ、本尊の阿弥陀(あみだ)三尊像(国宝)を包むように、飛天や楽器、散り蓮華が、また、奥の壁に両界曼荼羅図や二十五菩薩といった浄土を連想させる情景が広がっている。 もともとは極彩色だったが、今では黒いすすに覆われ、肉眼ではほとんど見えない。すすを落とすと木の腐りが早まるため、昨年から赤外線カメラで原画の状況を詳細に調べ、天女が楽器を演奏したりする様子が克明に分かった。 宝物館は、来年の三千院開創1200年を記念して新築され、展示室に舟底天井を原寸大で再現する。 2005年3月30日 -京都新聞 より- |