山瀧寺跡で「瓦溜まり」出土 宇治田原町教委が発表

 京都府宇治田原町教委は12日、同町荒木の山瀧(さんりゅう)寺跡の第五次発掘調査で、奈良時代(8世紀)の瓦片を中心とした瓦溜(だ)まりが見つかった、と発表した。町教委は「瓦を使用した山瀧寺の中心的な建物がすぐ西側に存在していたのでは」と推測している。

 今回の調査は、1999年から始めた最終年度調査にあたる。瓦溜まりは、町中央公民館(同町荒木)の南東約10メートル地点から見つかった。南北幅約3メートル、東西幅約1メートルで、コンテナ5、6箱分の大小の瓦片が出土した。

 中には、99年の第一次調査でも見つかり、創建期と思われる白鳳時代(7世紀後半)の軒瓦2点も含まれている。焼けた痕跡のある石や土も見つかり、瓦の一部が重なって出土していることから、建物が被災した際に屋根から落ちた瓦の遺構(瓦落ち)の可能性があるとしている。

 山瀧寺は、7世紀後半に同町内で最初に建てられたとされる寺院。焼失と再建を繰り返し、明治初期に廃寺となった。
 現地説明会は、14日午後2時から。町教委Tel:0774(88)5850。


                    2006年1月12日 -奈良新聞 より-

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