行基の顕彰碑戻る-地元住民の努力実る【生駒の竹林寺】

 奈良時代の高僧行基(668―749年)の墓がある生駒市有里町の竹林寺に、明治の廃仏棄釈で持ち出されたとみられる行基を顕彰した石碑が戻った。昭和52年、近くの寺で発見されていた。当時は庫裏の踏み石になっていた。同寺の歴史書を編集する同町の中尾良蔵さん(88)らの努力で里帰りを果たした。

 石碑は高さ約1.3メートル、幅約30センチ、奥行き約20センチの大きさ。文字が崩れて読めない個所があり、「行基」の文字はないが、文面などから行基を顕彰したものとみられ、建てた寺の数や埋葬場所が記されている。行基は奈良時代、多くの民衆の支持を得た。土木工事などの社会事業で活躍した。
 昭和52年、竹林寺の西約200メートルにある同町の興融寺を、中尾さんら檀家が修繕した際、庫裏の玄関にあった踏み石を裏返したところ文字が記されていることに気付いた。


                    2006年1月31日 -奈良新聞 より-

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