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常楽寺の前身の可能性も 野洲 仏像の台座など見つかる 滋賀県野洲市冨波の常楽寺遺跡を発掘調査していた同市教委は31日、鎌倉時代前期(13世紀)とみられる仏像の台座の一部や瓦片、輸入陶磁器などが見つかった、と発表した。建物跡は見つかっていないが、市教委は出土品などから「一帯に、北東約120メートルに現存する常楽寺の前身の寺院があった可能性が高まった。鎌倉時代から戦国時代(13−16世紀)に存続したと考えられ、伝承とも一致する」としている。 調査は、同遺跡中央部の約1000平方メートルで行われた。区画溝や堀状の落ち込み、井戸跡を確認した。台座は井戸跡から見つかった。木製の仏像の土台「蓮華(れんげ)座」の一部(長さ約20センチ、幅約6センチ、厚さ約6センチ)で、ハスの花の模様が描かれ、黒漆が施されていた。 井戸跡からは、観音菩薩(ぼさつ)が持つれんげの茎と考えられる棒状の木製品(長さ約12センチ、直径約1センチ)も出土した。台座と木製品はセットの可能性が高く、仏像は高さ約90センチの聖観音立像と推測された。 現在の常楽寺には、1572年に、前身の常楽寺が織田信長の焼き打ちで焼失したという伝承があり、市教委は「戦乱の中で、寺の所有品が堀や井戸に捨てられたのでは」と推測。「輸入陶磁器には高級品も多く、中世の常楽寺は地域の有力な寺院だったとみられる」としている。 遺跡の説明は、4日に銅鐸(どうたく)博物館で開かれる「発掘調査スライド報告会」で行われる。問い合わせは同博物館Tel:077(587)4410。 2006年1月31日 -京都新聞 より- |