十一面観音像が出土 守山・欲賀南遺跡 平安後期

 守山市教委は16日、滋賀県守山市欲賀町の欲賀南遺跡から、平安時代後期の銅造十一面観音立像が見つかった、と発表した。室町−江戸時代の屋敷跡周辺の穴から出土した。平安時代の銅製の十一面観音立像が出土するのは全国的にも珍しいといい、「この地域の有力者の念持仏か、天台宗系の寺院にまつられていた可能性があり、当時の人々の信仰を知る手掛かりとなる」としている。

 観音立像は、高さ9・6センチ、幅2・7センチの銅製で、頭部の十一面観音や身に付けている天衣(てんね)が分かる保存状態だった。柱穴や出土したすり鉢などから、室町−江戸時代の屋敷跡と確認された遺構の周辺にあった穴の中で、頭を北側にしてあおむけの状態で見つかった。屋敷跡と同じころに埋まったと推測された。

 この地域には、地域の有力者の屋敷があったという伝承もあり、市教委は、観音立像が有力者の念持仏だった可能性もある、とみている。

 銅製の仏像が遺跡から出土したのは、県内では栗東市の辻遺跡に次いで2例目。

 また、併せて調査した欲賀南遺跡から200メートル北西の欲賀遺跡では、2年前に巫女(みこ)形埴輪(はにわ)が出土した古墳が、直径約20メートルの円墳と確認された。新たに、古墳時代後期の方墳も見つかり、市教委は「この地域の豪族の古墳群と考えられる」としている。
 18日午前11時から現地説明会を開く。問い合わせは守山市教委文化財保護課Tel:077(582)1156。


                    2006年3月16日 -京都新聞 より-

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