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鴨居に「花久留子文」 永観堂禅林寺・阿弥陀堂 浄土宗西山禅林時派総本山・永観堂禅林寺(京都市左京区)は17日、阿弥陀(あみだ)堂の彩色調査で、17世紀初めの慶長年間に描かれ、キリシタン文化の影響を受けた珍しい「花久留子文(はなくるすもん)」が見つかったと発表した。 内陣の柱には彩色年代を記した墨書も見つかり、同寺は「長く封印されていた桃山文化の断面が現れた」と当初の修復計画を変更し、保存も検討している。 阿弥陀堂は1607(慶長12)年に四天王寺(大阪市天王寺区)の曼荼羅(まんだら)堂を移築、改修したと伝えられ、京都府指定文化財となっている。同寺から委託を受けた川面美術研究所(右京区)が調査していた。 花久留子文が描かれているのは内陣と外陣の境の鴨居(全長17メートル)の正面部分。別名「十字架文」とも呼ばれ、キリスト教の伝来とともに広がったが、寺院建築の装飾として残っているのは貴重だという。 江戸から明治時代にかけて上から紙張り彩色されていたため保存状態が比較的良く、顔料を調べた結果、朱色や金、紫など極彩色で描かれたことも分かった。 ほかにも、漆塗りや明治以降の塗装の下から、牡丹唐草文様や瑞鳥など慶長年間に描かれたとみられる彩色が堂内や外壁の多くで確認された。 永観堂禅林寺は「当初は荘厳なイメージへの模様替えを予定していたが、移築当時の様子にも配慮しながら阿弥陀堂の彩色を検討したい」としている。 2006年5月17日 -京都新聞 より- |