頭部に円筒形の金属製容器 左京・金戒光明寺の文殊菩薩騎獅像

 京都国立博物館(東山区)の文化財保存修理所で修理が完了した京都市左京区・金戒光明寺の文殊菩薩騎獅(もんじゅぼさつきし)像(市指定文化財)の頭部に、金属製の容器が納入されているのが分かり、27日、京博が発表した。

 2004−05年度、美術院が割れ目や欠損部を修理した。エックス線透過撮影で内部を調査したところ、後頭部付近に直径10センチ、高さ10センチ程度の円筒形の容器を確認、ほかに仏舎利を収めたとみられる小さな容器もあった。

 同像は同寺三重塔に安置され、普段は非公開。体のボリューム感や衣紋の写実性などから、13世紀の鎌倉時代の作とみられる。

 京博によると、よく似た納入品は、奈良・西大寺の文殊菩薩像が知られ、同像の容器には仏舎利を収めた水晶の五輪塔が入っていたという。同像は貧民救済や宇治橋修造に尽力した叡尊の十三回忌に造られた。
 京博の淺湫(あさぬま)毅主任研究員は「西大寺の像との類似や舎利信仰の影響などから、叡尊との関係が深いのではないか」と話している。同像は28日から平常展示館で常設展示される。納入品は取り出さない。


                    2006年6月27日 -京都新聞 より-

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