中国風衣装の古代女性描く 島根・山持遺跡で板出土

 島根県出雲市の山持(ざんもち)遺跡で、中国風の服装をまとった女性像や吉祥天とみられる仏像を描いた8−9世紀初頭(奈良−平安時代)の板4枚が見つかり、島根県埋蔵文化財調査センターが4日、発表した。
 1枚の絵は、詰め襟に似た丸い襟に筒袖、スカート状の裳をまとった女性の全身像。平安時代初期以前の女性の全身像が見つかったのは高松塚古墳(奈良県明日香村)壁画に次ぎ2例目という。
 板は針葉樹で、古代の湿地跡と、隣接する道路跡から出土した。幅約8センチ、長さは約23−65センチ。絵は墨で1枚に1体ずつあり、全身像や腰、頭などの部分が描かれているのが判別できた。
 背後に頭光(ずこう)と呼ばれる丸い輪がある絵もあり、上半身に衣服を着けていることから吉祥天の可能性が高いという。
 同センターの内田律雄主幹は「吉祥天だとすれば、何らかの仏教儀式に使われた可能性があり、仏教の民衆への広まりを知る上で貴重な資料だ」と話している。
 出土品は8日午前10時から出雲市の発掘調査事務所で一般公開される。


                    2006年10月4日 -共同通信 より-

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