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新たな仏教石窟群発見 バーミヤン西方で龍谷大 アフガニスタン中部バーミヤン遺跡の西約100キロにあるヤカウランの南東近郊の渓谷で、龍谷大(京都市)の調査隊が30日までに、8世紀ごろの仏教石窟群を新たに発見した。ヤカウランの西では昨年、同大が、7世紀にバーミヤンを訪れた中国の僧、玄奘三蔵が「大唐西域記」で記した仏教国「掲職国」の特定につながる可能性もある石窟群を確認している。今回の複数の石窟群発見により、アフガンの仏教文化の西端とされていたバーミヤンより西に大規模な仏教文化圏が存在した可能性がさらに高まった。 調査隊の入沢崇・龍谷大教授は「渓谷が交易路であったことを証明するもので、石窟は交易商人の祈りの場として、商人らのお布施で維持されていたのではないか」と指摘。アジアから西に広がる「仏教の道」を研究する上でも貴重な成果となりそうだ。 新たな石窟が見つかったのは、ヤカウランの南東約10キロにあるダライアリ渓谷の川岸2カ所。8世紀ごろから勢力が強まったイスラム期の望楼跡が残る絶壁に掘られたクシャ・ゴラと、南東に約1キロの岩壁に掘られたムシュタックの各石窟。 クシャ・ゴラでは少なくとも6つの石窟が確認され、うち1つは奥行き、幅がそれぞれ約4メートル、高さ約2・7メートル。内部の天井部分はかまぼこ形で、石窟同士を結ぶ通路も掘られており、仏教石窟の典型的な構造をしていた。仏像を安置したとみられる「仏がん」もあった。 ムシュタックでは7つの石窟が確認され、うち中央の1つでは仏がんがほぼ原形をとどめ、入り口に灯明台の跡などがあった。クシャ・ゴラ、ムシュタックとも数年前まで地元住民の住居として使用され、天井がすすで覆われていたが、ムシュタックではわずかに壁画の一部とみられる顔料も確認された。 2006年10月30日 -ヤカウラン共同 共同通信 より- |