井戸跡から大量木簡-西大寺食堂院跡

 奈良市西大寺本町の西大寺食堂院跡で、板を組んだ井戸跡から平安時代中期の木簡がまとまって見つかり、奈良文化財研究所が20日、発表した。秋にはクリ拾いの使者を派遣したり菜園からナスが届けられるなど、季節感豊かな生活がうかがえる。南都の寺院で寺の運営にかかわる木簡が大量出土したのは初めて。井戸も平城京内では最大だった。

 井戸はヒノキの板を組んで正方形に造られており、一辺約2.3メートル。廃絶に伴って投げ込まれた木簡や土器、果物の種などが大量に見つかった。

 井戸枠の年輪年代は西大寺造営の長官が任命された神護景雲元(767)年で、木簡に正暦2(991)年の荷札が含まれていたことから、約200年にわたって機能していたことが分かった…


                     2006年11月21日 -奈良新聞 より-

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