木簡の「正暦」は「延暦」?−西大寺食堂院跡出土

 「正暦」は「延暦」だった?―。奈良市の西大寺食堂院跡で出土した木簡のうち、平安時代中ごろの「正暦2年」と読まれた木簡が、奈良時代末の「延暦2年」だった可能性が浮上している。同寺の僧侶で種智院大学助教授の佐伯俊源さんが指摘。延暦年間なら出土した土器の年代とも一致する。食堂院跡を調査した奈良文化財研究所は「可能性はあるが、正暦と読む方が食堂院の廃絶期とも矛盾しない」としており、今後論議を呼びそうだ。

 木簡群は食堂院の井戸跡(一辺約2.3メートル)で出土。現場で取り上げた約60点の一点に年号が書かれていた。同研究所は一画目を左から強く入る書き方から頭の文字を「正」と読み、正暦2(991)年と発表した…


                     2006年11月29日 -奈良新聞 より-

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