“飛鳥ノコギリ”出土-明日香石神遺跡

 飛鳥時代の供応施設とされる明日香村飛鳥の石神遺跡で、7世紀後半のノコギリが奈良文化財研究所の調査で見つかっていたことが分かった。古代の都城でノコギリが出土したのは初めて。宮殿や寺院に使われた工具は材木に残る痕跡が手がかりだったが、具体像を知る一級の資料という。

 南北に走る溝から木くずや板材と一緒に見つかった。柄の部分が完全に残っており、鉄製の身を含めた長さは44.5センチ。先端は折れていたが、三角形の歯も確認できた。身の幅は2.7―3.8センチ。柄はヒノキだった。

 ノコギリは岡山市の金蔵山古墳など、4世紀の古墳からも出土するが、木製の柄は腐って残らないことが多く、完形の柄が身と一体で見つかるのは極めて珍しい…


                     2007年6月27日 -奈良新聞 より-

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