造立当初の黒い漆再び-唐招提寺 盧舎那仏坐像

 奈良市五条町の唐招提寺で、本尊・盧舎那仏坐像(国宝)の修理が進み、造立当初の黒い漆層がよみがえった。これまで江戸時代の修理で使用された赤っぽい漆(ベンガラ漆)が目立ち、衣はまだら状になっていた。胸の部分は江戸時代のベンガラ漆がよく効いており、関係機関で修理方法を検討している。

 盧舎那仏坐像は高さ約3メートル。布を漆で塗り固めた脱乾漆像で、金堂の解体修理に伴い、財団法人・美術院(京都市)が二体の脇侍とともに修理している。

 漆にベンガラ(酸化鉄)を混ぜる技法は、上に張る金ぱくの発色をよくするため、江戸時代に盛んに用いられたという。その後、金ぱくがはがれるなどし、盧舎那仏坐像は顔を除いて全体が赤っぽく見えていた…


                     2007年7月5日 -奈良新聞 より-

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