最古の築地塀跡が出土  木津川・高麗寺跡 伽藍配置も判明

 木津川市山城町の国史跡・高麗(こま)寺跡の発掘調査で同市教委は20日、南門跡と北側に伸びる石敷きが見つかり、南門・中門・金堂が一直線に並ぶ同寺の伽藍(がらん)配置は「法起寺式」の中でも特異な形態と分かったと発表した。また、発掘現場からは日本最古とみられる築地塀(ついじべい)跡も見つかった。

 石敷きは幅約1・8メートルで南門跡から北側に約6メートル伸びており、その先に中門があったと考えられる。南門東側の礎石は昨年度の調査で確認されており、今回の調査で南門の中軸線が金堂と一致すると確かめられた。

 「法起寺式」は通常、西側に金堂、東側に塔、伽藍の中軸線上に門がくる対称的な配置とされる。しかし高麗寺は南門が西側にずれ、塔の南側からは門が見つからず、対称的ではなかった。

 特異な伽藍配置は、飛鳥時代の高麗寺の配置を反映し、「創建時の高麗寺の様子を解明する糸口になるのではないか」(市教委)という。

 発掘現場からは、土や砂を固めて作った7世紀後半とみられる築地塀跡も約30メートルにわたって出土した。築地塀は8世紀代には一般的になるが、7世紀代の遺構は見つかっておらず最古という。

 史跡整備に伴い、9月上旬から調査した。現地説明会は24日午前10時、午後1時、午後3時。市教委Tel:0774(75)1232。

 【高麗寺】 朝鮮半島から渡来した狛(高麗=こま)氏の氏寺とされ、610年以前に創建、平安期に廃絶したとされる。これまでの発掘調査で、660年代に整備されたとみられる回廊跡や講堂跡、南門の屋根を飾った鴟尾(しび)などが見つかっている。


                     2007年11月20日 -京都新聞 より-

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