平城宮跡国営公園化 復活折衝で認定

 奈良県が要望していた特別史跡・平城宮跡(奈良市、約120ヘクタール)の国営公園化が22日、復活大臣折衝で認められた。国営飛鳥歴史公園(同県明日香村、61ヘクタール)と一体化し、「飛鳥・平城宮跡歴史公園」(仮称)として整備する方針。来年度中の閣議決定を経て正式決定される見通し。
 認定で、県などが平城宮跡を主会場に平成22年の開催を予定している平城遷都1300年記念事業に大きな弾みがつくと期待されている。

 国土交通省の構想は来年度以降、10年以上かけて総額400?600億円を投じ、平城宮跡の北側に位置する第1次大極殿院エリアで、復元中の正殿に加え、これを取り囲む回廊や築地塀などの復元整備にも着手。遷都1300年事業の終了後も使える恒久的な施設として整備する予定。
 国営公園として整備する面積は、平城宮跡約120ヘクタールのうち約70ヘクタールとしているが、具体的な範囲はこれから詰めるという。また、来年度分の具体的な予算額は来年3月までに精査する。
 一方、今回の認定にあたり、第1次大極殿院エリアの南側に位置する朝堂院エリアは、整備対象からは外された。

 平城宮跡は住民らによる保存運動をきっかけに史跡指定され、世界遺産登録に至った国内遺跡保存の先駆け。宮跡は甲子園球場の約30倍に及ぶ広さ。原っぱ状態だったが、平成10年、奈良時代に南側にあった正門・朱雀門と東側の東院庭園が復元された。

 国営公園化が認められたことについて、奈良県の荒井正吾知事は「平城遷都1300年記念事業が、国からも意義あるイベントとして認められたと受け止めており、今回の決定に大変感謝している」と話した。


                     2007年12月22日 -産経新聞 より-

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