平城宮で初の地鎮跡 和同開珎と灯明皿が出土

 奈良市の平城宮跡で、和同開珎などの貨幣の穴にひもを通して束ねた「さし銭」と灯明皿2枚が出土し17日、奈良文化財研究所が発表した。奈良時代後半に地鎮具として使ったとみられる。平城京中枢部の平城宮跡で見つかったのは初めて。
 天皇の離宮があったとされる東院地区で出土。横約40センチ、縦約50センチ、深さ約20センチの穴に約110枚の貨幣を入れ、その上に直径約19センチの土師(はじ)器の皿2枚を置いていた。
 貨幣はさびてくっついた状態で、表から見える2−3枚の和同開珎以外の種類は不明。土師器は表面にすすが付いており、地鎮の際に灯をともす灯明皿として使われたとみられる。
 東院地区は平城宮跡の東に張り出した部分。これまでの調査で、わずかな期間に5回、大規模な建て替えをしていたことが判明。地鎮具が納められていた穴は、称徳天皇が在位していた764−770年ごろの建物の近くにあり、出土状況から、この時期以降の祭祀跡とみられる。


                     2008年1月17日 -共同通信 より-

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