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45年越しの宿題 謎の木簡、読めた! 奈良・平城宮跡で1963年に出土して以来、解読不能だった「謎の木簡」が、中国の古代文字などを参考に45年ぶりに読み解かれた。他に例のない「●」(●は品の上下逆)の文字の意味が不明だったが、出雲地方から瀬戸内にかけて当時よく見られた名字の「品治(ほんち)」の一部と判明。伊予に住む品治和尓志(ほんちのわにし)という人物に関係する米の札だったことがわかった。 木簡は平城宮跡の官庁地区で見つかり、昨年、重要文化財に指定された約1800点のうち1点。「伊與國神野郡驛家●除和尓志白米五」とあり、伊予国(愛媛県)からの米の荷札とみられた。しかし、「●」が障害となって全体の意味が理解できず、研究者の間で「謎の木簡」として知られていた。 今年に入り、奈良文化財研究所の馬場基研究員(古代史)が新聞のコラムでこの木簡を紹介したところ、学外の研究者から「中国の木簡では、『驅』のつくりにある『品』を逆さまに書く例がある」と情報提供があった。また、国内の例から「●」の下にある「除」は「遅」「治」と同様に「じ」と読ませる例があることもわかり、「●除」の2文字は「品治」と突き止められた。 馬場さんは「『品(しな)』が逆さまなので『なし』と読むのかと考えたこともあった。長年研究者を悩ませた文字が、すんなり読めて驚いている」と話している。 2008年4月10日 -朝日新聞 より- |