本最古級の不動明王像 大津・三井寺

 大津市・三井寺行者堂の木造不動明王坐像が、9世紀(平安時代前期)に作られた日本最古級の不動明王像であることが4日、分かった。「国宝三井寺展」実行委員会が発表した。
 9世紀の不動明王像は2、3例しかなく、不動明王像の初期の作風や密教文化の展開を考える上で貴重な発見。関係者は重要文化財級の価値があるとしている。

 像は高さ約90センチで、一木造りとみられる。正面をにらみ、右手に剣、左手に縄を持った姿で座る。肥満した像の表面に薄く乾漆を塗り、着衣の一部や装身具を別材で作って張り付けており、最古の像とされる京都・東寺講堂の国宝不動明王坐像と共通した技法。唇をかみしめるなど、表情に「弘法大師様」と呼ばれる特徴があるという。

 この像は、11月1日から大阪市立美術館で開かれる「国宝三井寺展」で初公開される。


                     2008年6月5日 -共同通信 より-

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