高僧像頭部に遺骨?  兵庫・姫路の円教寺

 兵庫県姫路市の円教寺にある「性空上人坐像」(木製、高さ約90センチ、13世紀末)の頭部に、遺骨らしきものを収めたつぼが入っていることがエックス線撮影で分かり、奈良国立博物館(奈良市)が15日発表した。
 高僧の像に遺骨を収めたとされる例は、滋賀県大津市の園城寺(三井寺)の智証大師坐像(国宝、9−10世紀)が知られているが、科学的調査で確認されたものとしては最古級という。

 つぼはガラス製とみられ、木箱に入っていた。リンゴに似た形で直径約11センチ、高さ約10センチ、栓は木製らしい。下から約3分の1まで、砕けた人骨のようなものが写っている。
 円教寺の文献は、寺の焼失に伴い13世紀末に像を作り直した際、元の像の遺骨入りガラスつぼを再び収めたと記載。江戸時代の解体修理の記録にも、同様の記述がある。

 同博物館学芸部の岩田茂樹部長補佐(日本彫刻史)は「没後すぐに遺骨を収めたつぼとみて間違いない。当時、貴重品だったガラスつぼの中でも大きく立派で、高僧にふさわしい」としている。


                     2008年8月15日 -共同通信 より-

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