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天平仏の殿堂 地震から守れ-東大寺で調査始まる 日光、月光両菩薩像など、多数の国宝仏を安置する東大寺法華堂(奈良市雑司町)で、地震から仏像を守る免震装置の設置に向け、同寺が検討を始めたことが分かった。東京文化財研究所による地震対策の基本調査も始まり、先月、仏像の3次元計測が行われた。 法華堂には、高さ約3.6メートルの不空羂索観音像(国宝)など、計16体の仏像が安置されている。大半が壊れやすい乾漆像や塑像で、地震対策が急がれていた。 東大寺によると、仏像が乗る須弥壇はシロアリの被害で床の痛みが激しく、何台ものジャッキを床下に入れて補強している。 このため、予算のめどがつけば床を修理したい考えで、各仏像を免震装置に載せることも検討している。 間もなく着工する東大寺総合文化センターにも免震構造の収蔵室が設けられるため、一部の仏像はそちらに移す計画だ。 東京文化財研究所の調査は、仏像の重心点などを調べて地震対策に役立てるのが主な目的。3次元計測のほか、エックス線撮影も行って仏像の状態を詳しく調べる。 法華堂は三月堂とも呼ばれ、天平建築の正堂に仏像が安置されている。本尊の不空羂索観音像や四天王像は乾漆造、静かなたたずまいで知られる日光、月光両菩薩像は粘土で造られた塑像。 県内では、薬師寺講堂の日光、月光両菩薩像(重要文化財)の台座に免震装置が組み込まれている。 2009年1月29日 -奈良新聞 より- |