講堂基壇、三重の荘厳な造り 木津川・高麗寺跡

 木津川市山城町の国史跡・高麗こま寺跡の発掘調査で同市教委は3日、講堂の基壇が石敷きなどで三重に囲まれる荘厳な造りだったと分かった、と発表した。7世紀の寺院の伽藍(がらん)配置が変遷する過程が分かる好例という。

 本年度の発掘調査は昨年10月から、寺域の北西部などで行った。この結果、講堂の基壇は地面から75センチほどの高さで、外面は瓦を平積みにして装飾。その周りを高さ15センチ、幅75センチほどの土の壇で囲み、さらに周囲を石敷きが巡る階段状の三重構造と分かった。

 これまでの調査で、高麗寺は7世紀初頭に創建、660年代に伽藍整備された京都府内最古級の寺とみられている。西側に金堂、東側に塔、北側の中央に講堂のある7世紀末の法起寺(奈良県斑鳩町)式の配置に近い。

 7世紀中ごろの川原寺(奈良県明日香村)は、境内中央の中金堂に本尊を置いていた。

 今回の調査結果から、市教委は「高麗寺の講堂基壇の荘厳さは、塔や金堂より上。寺院の伽藍配置が、川原寺式から法起寺式に変化する最初の例と考えられる」(中島正社会教育課長補佐)という。

 また、境内を囲む回廊のうち、北回廊の西端が、瓦の落ちた跡により判明した。過去の調査とあわせて、回廊内側の規模は東西、南北とも約60メートルと確定した。西回廊の西側に沿い、幅3メートル、深さ1・7メートルの排水路とみられる溝も見つかった。

 現地説明会は7日午前10時半、午後一時、午後2時半。小雨決行。問い合わせは木津川市役所Tel:0774(72)0501、文化財保護室へ。


                    2009年2月3日 -京都新聞 より-

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