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小野道風の国宝勅書、写しか奈良博物館長が調査結果 平安時代の書家小野道風(894〜966)の直筆とされる国宝の勅書が、後世の写しである可能性があるとの調査結果を、湯山賢一・奈良国立博物館長がまとめたことが28日、分かった。 直筆とされてきた国宝の文書が、写しと指摘されるのは極めて珍しいという。湯山館長は「一つの議論のきっかけとなれば」と話している。 勅書は「円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書」(東京国立博物館蔵)。 小野道風は藤原行成、藤原佐理とともに「三蹟」とたたえられる能書家で、日本独自の書風「和様」の基礎を確立したとされる。勅書は927年、延暦寺の座主だった円珍に「法印大和尚位」という位を授け、死後に贈られる称号である諡号(しごう)を「智証大師」とするという、醍醐天皇の勅命を記したもの。 湯山館長は2007年7月に実施された調査に参加し、勅書の書体や署名の上に書かれた官位、押印などに着目。写しと考えられる根拠として(1)公文書としては書体がやや崩れている(2)官位を記した文字が非常に小さく、位を重要視していないように見える(3)「天皇御璽」の押印が、同時代の他の文書に比べ雑?などを挙げた。 現地説明会は22日午前10時から。 2009年3月28日 -共同通信 より- |