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「楊貴妃観音」に五輪塔 13世紀、南宋から伝わる 「楊貴妃観音」の名で知られ、中国・南宋から泉涌寺(京都市東山区)に伝わった「観音菩薩坐像」(重要文化財、13世紀)の内部に、仏舎利を納めた小型の五輪塔が入っているのがエックス線撮影で確認され、奈良国立博物館(奈良市)と同寺が24日、発表した。 五輪塔は世界が地、水、火、風、空で構成されるとする仏教思想を表し、平安中期以降、供養塔や墓石に用いられた。日本以外ではほとんど見られず、同博物館は「大変珍しい例。中国との文化的交流を考える上で貴重な史料」と話している。 五輪塔は高さ3・6センチで、坐像(高さ114センチ)の胸の中央部分にあった。材質は不明。塔の底の部分に舎利が3粒入っていた。2000〜01年の保存修理の際に発見され、同博物館が今月、あらためて調査した。 坐像は泉涌寺の開祖俊じょうの弟子湛海が1230年に南宋から持ち帰った。泉涌寺宝物館心照殿の西谷功学芸員は「航海の安全を守るとされた中国・普陀山の観音像と同じようなものを、湛海が中国の工人に作らせたのだろう。五輪塔も湛海の指示で納めた可能性がある」と話している。 2009年7月24日 -共同通信 より- |