新薬師寺金堂前に異例の園庭?奈良時代、八角形の柱

 奈良市の奈良教育大構内にある新薬師寺旧境内の金堂跡の前で、8世紀(奈良時代)の橋脚とみられる八角形の掘っ立て柱2本が見つかり、同大学が7日、発表した。

 付近に水がたまった跡があり、同大学の金原正明准教授(考古学)は「金堂正面に向かって南北に延び、池か溝の上に渡した橋があったのではないか」と推測。「金堂と遺構の間に、奈良時代の寺院では例のない園庭があったことも考えられる」としている。

 柱は金堂跡の南約60メートルで出土。直径約30センチのヒノキ製で、金堂の中軸線をまたぎ、東西に約3メートルの間隔で並んでいた。高さは東側が約80センチ分、西側が約20センチ分が残っていた。東側は刃物で削った形跡もあり、保存状態は良好だった。

 柱穴は一辺約90センチの方形で、柱を支える直径15〜30センチ大の石が底に詰め込まれていた。

 穴の形が平城京内の寺院建築などで一般的だった方形であることや、柱の直径、穴の大きさ、柱間の距離がいずれも奈良時代に使われていた尺(約30センチ)の単位で割り切れることから、時代を判断した。



                    2009年8月7日 -共同通信 より-

index